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抗酸化物質と活性酸素

活性酵素は極めて不安定で、非常に破壊的な酸素分子です。また活性酸素は電子リングの均衡を保つため、他の分子から電子を「盗む」または、得ることを「渇望」します。活性酸素は、攻撃や損傷そして最終的にほとんどの物質を破壊します。金属を錆びつかせたり、カットされた新鮮なリンゴを褐色にしたり、また塗料を固めることはすべて絶え間なく入ってくる活性酸素とその結果として生じる損傷の例です。

 

過酸化物や水酸化物イオン、過酸化水素、一酸化窒素は活性酸素の実例です。これらは不対電子に伴う原子または分子です。活性酸素は自然に発生し、免疫・炎症・成長・回復のような重要な生物学的作用の要素です。しかし蛋白質や脂質、核酸に損傷を与えるという負の効果も持っています。活性酸素は通常は抗酸化物質の防御メカニズムにより、生物系で平衡状態が保たれています。また環境破壊や感染、喫煙、放射線、日光もまた活性酸素の生成を引き起こす可能性があります。

 

抗酸化物質は、細胞分化と成長、免疫反応、細胞膜統合性と正常なDNAの修復において、協力して機能します。酸化的ストレスは、環境破壊や疾患、栄養不足を対処するとき時よりも活性酸素がより多く存在するときに起こります。運動でさえも酸素の需要と活用が増加するため、活性酸素の生成を増やします。しかし規則的に運動することは、身体防御システムを確立し損傷から保護します。活性酸素の生成と破壊における不適当なバランスは、変性疾患や老化を助長する可能性があります。治癒的な栄養補助食品に含まれる抗酸化物質はまた、胎児と幼児期の成長に有害な疾患と欠乏症を予防する可能性もあります。

 

抗酸化微量栄養素は、食餌により満たされることもできますが、治癒的栄養補助食品は最適な予防を約束し、非常に利益的でしょう。

ハーマン博士は「たとえいるにしても、潜在的に最大の寿命に達する人はほとんどいません。代わりに多種多様な疾患、そしてそのほとんどは“活性酸素”による疾患で早期に死ぬのです。」と述べています。今から約30年前、1988年4月26日のニューヨークタイムズにおいて、ジェーンEブロディは述べました。「生命体に形成されている主の活性酸素酵素は、最近の研究において心臓病や癌、アルツハイマー病・パーキンソン病・白内障・慢性関節リューマチなど60以上の疾患に関係していると見なされてきました。そして老化に関するある先進的な理論によると、活性酸素は、皮膚のしわや腎機能の低下、自己免疫疾患への罹患率の増加のような老化のプロセスの一因です。」1988年以降続けられている研究は、我々の命にかかわる体内の活性酸素の深刻な負の効果を唯一立証するために行われてきています。

 

活性酸素は至る所に存在し、皮肉にも我々が信頼し、常にさらされているものに対し生じているのです。どのように活性酸素にさらされているのでしょう?それは呼吸。食事。入浴。日光の下での散歩。喫煙。呼吸するたびに、100万以上の活性酸素を取り入れているかもしれません。多くの食品、特に加工食品は過剰な量の有毒な農薬と防腐剤、およびそれに相当する量の多数の活性酸素を含んでいます。多くの研究は、石鹸やシャンプー、化粧品、多くの洗浄剤に使用される数多くの成分が、潜在的に致命的な発癌物質と毒素を持ち、我々の体を汚染していることを明らかにしています。あなたがシャワーやバスタブ内の塩素処理水でさえ、皮膚に浸透して関節炎の可能性や他のマイナスの副作用を増やしているかもしれません。

 

免疫細胞は、代謝的に非常に反応性を持ち、代謝回転が高い。炎症性サイトカインは、活性の酸性爆発と呼ばれているように、無関係の細胞を殺すことで活性酸素を作り出します。一方活性酸素も無関係の細胞を殺すので、さらに自身の細胞に対しても致命的になります。活性酸素は、通常の老化に伴う免疫システムの損傷に関連してきました。

 

細胞内の多くの構成要素は、活性酸素による攻撃を受けやすくなっています。
活性酸素は以下により有害な効果を作り出します。
1.細胞膜脂質を過酸化物にして、その膜組織の構造上の整合性を変える。
2.膜蛋白質の微環境を維持する際に必要とされる脂質を過酸化物にする。
3.蛋白質および膜組織脂質に別々に、または並行して反応する。
4.DNAの一本鎖切断または2本鎖切断、およびクロスリンクの形でDNA損傷を作り出す。

 

細胞膜を構成する脂質は過酸化脂質やケトン、アルデヒドの生成の原因となる活性酸素の攻撃を受けやすい。活性酸素は、リン脂質膜内で不飽和結合の多い脂肪酸に反応し、対の軌道電子に特徴とされる熱力学的に最も低いエネルギー状態を回復します。

 

始原ラジカルはたいてい水素原子を分子から分離することによりこのことを達成し、新しい活性酸素を生じます。その標的分子が不飽和脂肪酸であるならば、有効な分子酸素は、合成された脂肪酸ラジカルと結合し、ペルオキソ基が生じます。そのペルオキソ基もまた非常に反応性があり、(隣接した分子からの)水素原子と結合することにより電子対形状になり、脂肪酸ヒドロペルオキシド分子と別の活性酸素を形成します。

 

このプロセスの継続は一連の分子変性の原因となります-不安定または非機能的構造における事前に過酸化された分子生成物の早期の段階。これらの生成物は、過酸化物にされた脂質と蛋白質、および脂質と蛋白質の中で分子内と分子間のクロスリンクを促進する多数の反応性分解産物(マロンジアルデヒド、アセトン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、メチルエチルケトン)です。

 

治癒的栄養補助食品は、活性酸素から身体を保護すると知られる完璧な抗酸化物質を与えなければいけません。活性酸素反応は6つの領域に分けることができます。

  1. サイトカイン、発育因子、ホルモン及び仲介的機能、分泌

  2. 鉄の運搬

  3. 情報発信細胞への変化

  4. 転写

  5. 遺伝子活性化及び/または抑制

  6. ミトコンドリア機能変化、アポトーシスによる細胞の死滅。アポトーシスは、他の細胞からサイトカインと呼ばれる伝達分子を受け取ることに反応する際に、細胞が“自殺する”過程です。

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